六本木ヒルズで父親たちの星条旗を観る。 映画を見ながら、小学生の時に祖父から聞いた戦場での体験についての話、子供ながらに非常に大きなショックを受けた事などを同時に思い出してしまった。 本当の兵士は戦争について語る事はない。なぜならその全てを忘れたがっているから。本当の戦争を知らない僕たちだからこそ見るべきなのかもしれない。 その後、ビル・ヴィオラ:はつゆめを観に森美術館へ。ビデオ・アートと呼ばれるような作品にはあまり触れた事が無かったのでいろいろと新鮮な感覚を楽しみつつ観覧。 ほとんど全ての作品に高速度撮影されたスローモーション映像が用いられている。引き延ばされた時間、切断されて断片化した時間、ときには断片化された時間がパッチワークのようにつなぎ合わせられていたり。暴力的なまでに歪められた時間が全ての作品を支配しているとでも言えばいいのだろうか。絵画的な動画/動画的な絵画、現実世界の表象だけを薄く引きはがして加工したかのような奥行きの無い空間。しかしその奥行きが削ぎ落とされた空間にこそ幻想的な「ゆめ」の世界が存在している。あいまいな表現しかできないけれど高速度カメラによる時間の切断は、作品の中にまったく別次元の空間を生み出している気がした。
by shimpei_ymsht
| 2006-11-19 23:16
| 雑記
|
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